
2025年10月から始まった緩やかな下降トレンド。そしてここ数日の、すべてを焼き尽くすような暴落。
スマホを凝視しながら、ただただ数字が減っていくのを眺めることしかできなかった。画面上の数字は、単なる記号ではない。私にとっては、将来への唯一の「心の安定剤」であり、家族を守るための盾であり、そして何より、あと20年続くと言われる「労働という名の地獄」から抜け出すための唯一のチケットだった。
気づけば、そのすべてが消えていた。
今、42歳という年齢が重くのしかかる。これまでの積み上げが、一瞬の判断ミスと市場の冷酷さによって砂のように崩れ去った。
それでも明日もまた、仕事へ行く。家族に何事もなかったような顔をして、愛想笑いを浮かべ、薄給を稼ぐ。
ただ「息を吸わせるため」「腹を満たすため」だけに。
人生の残り時間はあとわずかだ。動かなくなっていく身体を鞭打ち、夢も希望もないまま、ただ生存のために数十年を捧げる。ふと足が止まるのは、その先の光が完全に見えなくなってしまったからだ。
誰にも言えない。妻には言えない。絶望して足を止めたくても、私の背後には守るべき家族がいる。この重圧は、私を立ち上がらせる力であると同時に、私の首を絞める鎖でもある。
今はまだ、絶望の淵から這い上がる気力なんてない。ただ、同じように資産を失い、それでも家族のために歯を食いしばっている誰かに、この声が届くことを願う。

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