
栃木県で発生した凄惨な強盗殺人事件。連日報道される中で、どうしても拭えない違和感があります。それは、実行犯たちを募った仕組みを指す**「闇バイト」**という言葉です。
このポップな響きすら含んだ言葉が、取り返しのつかない罪の本質を隠蔽していないでしょうか。
「バイト」という言葉の甘い罠
「バイト」という言葉には、いつでも辞められる、学業や本業の傍らで行う、といった軽微なニュアンスが含まれます。しかし、今回のような事件で行われたのは、明白な強盗・殺人・住居侵入です。
指示役は言葉巧みに「高収入」「即日払い」と誘いますが、実態は使い捨ての「捨て駒」を募集しているに過ぎません。一度足を踏み入れれば、脅迫によって逃げ場を奪われ、最終的には一生を棒に振る重罪人へと仕立て上げられます。
犯罪を「犯罪」として正しく認識するために
私たちは、この言葉の言い換えを止めるべきです。
• 闇バイト ➔ 強盗加担・犯罪実行犯の募集
• 受け子・出し子 ➔ 詐欺共犯・窃盗犯
• 叩き ➔ 強盗致死傷
言葉を正しく使うことは、これから過ちを犯すかもしれない若者への強い警告になります。「バイト感覚」で手を出した結果、待っているのは数万円の報酬ではなく、無期懲役や死刑という現実です。
最後に
亡くなられた被害者の方、そしてそのご遺族の無念を思えば、「闇バイト」などという軽い言葉で片付けることは到底できません。メディアも、そしてSNSで発信する私たちも、これが「組織的な凶悪犯罪」であることを明確に発信し続ける必要があります。

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