
(見出し)はじめに:これまでの常識を覆す「アンデス株」の脅威
2026年5月、南米から欧州へ向かうクルーズ船内で発生したハンタウイルス感染症。その原因が**「アンデスウイルス(アンデス株)」であることが判明しました。
通常のハンタウイルスはネズミから人への感染のみですが、このアンデス株は「人から人への感染」**が確認されている、極めて特殊で危険なタイプです。
(見出し)1. アンデス株の最大の特徴:人から人への伝播
一般的なハンタウイルスは、ネズミの排泄物を吸い込むことで感染しますが、アンデス株(Andes virus: ANDV)は以下の点が異なります。
• 人から人への感染: 密接で長時間の接触があった場合に、人から人へウイルスがうつる可能性があることが実証されています。
• 今回の事例: アルゼンチンで感染した乗客から、船内という閉鎖空間で他の乗客へ二次感染が広がった可能性が指摘されています。
2. 恐ろしい病状:ハンタウイルス肺症候群(HPS)
アンデス株に感染すると、主に「ハンタウイルス肺症候群(HPS)」を発症します。
• 初期症状: 38度以上の発熱、激しい筋肉痛、頭痛。
• 急激な悪化: 発症から数日で急激な呼吸困難、肺水腫(肺に水が溜まる)、ショック状態に陥ります。
• 高い致死率: HPSの致死率は約30%〜40%と極めて高く、今回のクルーズ船でも既に複数の死者が報告されています。
3. 日本への影響と対策
現時点では、このウイルスが日本国内で蔓延するリスクは低いと考えられています。しかし、人から人への感染能力を持つため、流行地(アルゼンチンやチリなど)からの帰国者や、今回のクルーズ船のように閉鎖空間での発生には世界的な警戒が必要です。
まとめ:
アンデス株は「ネズミさえいなければ安心」というこれまでの常識が通用しないウイルスです。流行地域への渡航歴がある方で、急な発熱や呼吸器症状が出た場合は、速やかに医療機関(保健所)へ連絡し、渡航歴を伝えることが重要です。


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