
暗号資産関連銘柄として注目を集めてきた メタプラネット(3350) が、ここ数日で株価を大幅に下落させている。
一時的な反発を期待する個人投資家も多い中で、注目すべきは貸借倍率の悪化だ。
通常、株価が下落すれば空売りが買い戻されることで貸借倍率は改善する傾向にある。
しかし今回は逆で、売り残が減らず、むしろ買い残が増加しているという異例の状況が見られる。
これは「底打ち狙いの個人が多い一方で、機関がまだ買い戻していない」ことを意味し、
再エントリーのタイミングが非常に掴みづらい局面となっている。
投資家心理としては、「過去の急騰パターン再現」を期待する声が根強いが、
チャート上では明確な下値支持線を割り込み、リスク許容度の低い局面に突入していると見られる。
また、メタプラネットが依然として暗号資産市場の値動きと高い連動性を持つ点にも注目だ。
ビットコインやソラナなどの相場が不安定な中、短期資金の逃避先としての魅力も薄れつつある。
市場では「このまま放置されると、出来高の細りによる更なる下落スパイラルに入る可能性」も指摘されており、
少なくとも貸借状況の改善が確認されるまでは静観が賢明という見方が優勢だ。
短期トレーダーの一部は「逆張り妙味」を狙っているが、
現在のメタプラネットはリスクとリターンのバランスが著しく悪化しており、
“高リスク局面”にあることは間違いない。
🧩まとめ
- 株価大幅下落も貸借倍率は悪化傾向
- 個人の逆張り買いが増加、需給バランスが崩壊
- 機関の買い戻しが見えず再エントリー困難
- 仮想通貨市況との連動リスクも懸念材料
- 短期トレードより「冷静な静観」が最適解か

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