
対中関係悪化は本当に危機か?
むしろ“脱チャイナ依存”への絶好の転換点だという視点**
最近、高市政権に対し「対中関係を悪化させている」「外交センスがない」といった批判が活発化している。しかし、これらの批判の多くは“短期的な摩擦”だけを切り取ったものであり、日本が長年抱えてきた チャイナマネー依存という構造問題を十分に見ていない。
実のところ、現在の対中関係の変化は、日本が 経済安全保障を強化し、供給網を正常化し、技術主権を取り戻すチャンスでもある。
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チャイナマネー依存は「低リスク高リターン」ではなくなった
2000年代〜2010年代後半に成立した中国依存型の成長モデルは、既に賞味期限を迎えている。
- 中国の景気減速
- 不動産バブルの崩壊
- 外資排除的な規制強化
- 突発的な輸出規制(レアアース等)
- 地政学リスクの増大
- サプライチェーンの政治利用
こうした潮流を見れば、**「中国に依存し続ける方がむしろリスク」**という現実は否定できない。
世界中の主要国も同じ流れで、米国はもちろん、EUやASEAN、インドなども **“脱中国依存の段階的シフト”**に動いている。
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高市政権は“危機対応”ではなく“転換対応”をしている
表向きは外交摩擦のように見えても、実態として高市政権は次のような 戦略的な構造転換を進めている。
① 国内回帰・友好国回帰のサプライチェーン再構築
日本企業の生産拠点を「中国一極」から分散し、東南アジア・インド・国内へ移行させる流れが加速している。
② 経済安全保障の強化
半導体・レアメタル・医薬品といった重要分野で“外依存”を減らす政策は、長期的には国家の安定を担保する。
③ 国内投資の呼び込み
中国の不安定性が高まるほど、逆に日本への資本流入(特に欧米資本)が増えやすくなる。高市政権はその土壌を整備している。
④ 技術覇権競争への本格参加
量子、AI、半導体、宇宙、国防技術──これらは中国主導でなく、日本が主導権を持つ余地が大きい分野だ。
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日本は“チャイナマネーの受動的な受け手”から卒業する時期に来ている
これまで日本は、中国市場の巨大さに引きずられ、政策判断が“慎重すぎる”場面が多かった。
だが、世界のパワーバランスが変わり、サプライチェーンも価値観も明確に二極化しつつある今、
「中国との距離を適切に調整するのは、もはや避けては通れない国家戦略」
という段階に入った。
高市政権の対中スタンスが多少強めに見えるのは、単なる対立ではなく **「日本の進むべき方向を修正している最中」**とも言える。
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短期的には摩擦、長期的には利益になる
対中依存の減少は、短期的には経済数値にマイナス面が出やすい。
だが 長期的にはリスク低減と、国としての自立度向上につながるプラスが大きい。
世界はすでに「ポスト中国」の時代を見据えて動き始めている。
今の外交摩擦は、むしろ日本が “自立型の経済モデル”へ軟着陸するための痛みと言えるだろう。
高市政権への批判が飛び交う中でこそ、
「これは本当に悪化なのか?」「むしろ正常化では?」
と問い直す視点が求められている。


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