
2025年に入り、ビットコインは一時的に上昇モーメントを見せたものの、年初~中旬のピークから調整局面へ転じ、「年間でプラスどころかマイナスに終わるのではないか」という懸念も出ています。この記事では、2025年をケースとして、なぜそのようなマイナス・リスクが発生し得るかを原因から探り、さらに今後どのようなシナリオが考えられるかを展望します。
原因:2025年にマイナスになり得る要因
1. マクロ経済・金融政策の逆風
- ビットコインの下落要因の一つとして、米国などでの金利や流動性に対する不透明感があります。例えば、2025年に「利下げ期待後退」がビットコインの下押し要因になったという報道があります。
- 流動性が縮小すると、リスク資産であるビットコインに資金が向かいにくくなります。例えば「ボラティリティの高まり」と「マーケットのリスクオフ姿勢」が重なっているという分析もあります。
- 加えて、2025年の世界経済の減速懸念(成長鈍化、インフレ継続など)も、投資マインドを冷やす可能性があります。
2. 技術的/需給の調整圧力
- 2025年8月にはビットコインが一時「新高値」を付けたものの、その後上値を維持できず戻り売り圧力が出たという分析もあります。
- テクニカル上重要な水準(例:約11.5万ドル付近)を突破できなかったことで、売り圧力が再燃したとの指摘があります。
- また、需給面では「長期保有者の売却」「ETF(上場投資信託)からの資金流出」の可能性も指摘されています。
3. 規制・制度・市場構造の変化
- ビットコイン・暗号資産市場は制度(規制)整備の動きが活発で、2025年もこの動きが価格に影響を与えています。制度が整うこと自体は長期的にはプラスですが、整備過程では不透明感・過渡期のリスクが顕在化します。
- 市場参加者構造の変化(機関投資家の参入、ETF化の進展)によって、以前と同じような「爆発的上昇→急落」のサイクルが変容してきており、これがマイナスに転じる要因の一つとも考えられます。
4. 期待剥落・成熟化の影響
- 投資家の期待が先行していたが、実際の進展がそれほど速くなく、「思ったほど伸びなかった」というギャップが売りを招く可能性があります。例えば、「年末にかけて回復可能性あり」との予測もあるが、今の段階で弱めのフォローがあるという分析も出ています。
- 市場としても成熟が進み、価格が容易に上昇しにくくなってきているという背景もあります。
今後の展望:マイナスから反転するためのカギ
・マクロ環境の改善
ビットコインが反発するためには、リスク資産全般に追い風となるマクロ環境の改善が必要です。例えば、流動性の拡大・金利低下・リスクオンのムード回復などが挙げられます。もしその方向に転じれば、ビットコインにとって再び上昇の契機となり得ます。
・制度・技術・採用の進展
制度整備(規制の明確化、ETFの拡大、機関参入の増加)や、技術・インフラ面での成長(マイニング効率化、ブロックチェーン実用化など)が加速すれば、長期的な支持基盤が強まります。例えば、2025年には暗号資産がより主流化しつつあるという報告も出ています。
・テクニカル転換の可能性
テクニカル分析では、重要な水準を上抜けるか否かが一つの分岐点とされています。例えば「約100,000ドルのサポート維持」や「50週移動平均線」などが節目として意識されています。これらを割らずに反転へ向かえば、下げ止まり→再上昇の流れも期待できるとされています。
・逆風リスクの把握
ただし、逆風(規制強化、流動性枯渇、マクロ悪化、売り加速)も依然として存在するため、マイナスシナリオ(更なる下落)を想定しておくことも重要です。例えば、2025年4月時点で「74,830ドルまで落ちた」という報告もあります。
まとめ
2025年において、ビットコインが年間ベースでマイナスとなる可能性は以下のような要因が重なった場合に高まります:
- 金融政策・流動性というマクロ逆風
- テクニカル・需給面での売り圧力
- 規制・市場構造の変化過程での混乱
- 市場の期待に対する実績ギャップ/成熟化
一方で、反転のための条件も明確に存在します:
流動性改善、制度整備の進展、採用拡大、テクニカル上の転換ポイントの突破です。従って、投資家としては「どのシナリオが現実化しそうか」を見極めながら、リスク管理・分散・長期視点を持つことが重要です。


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